こんにちは、ガッツです。
新聞配達の奨学金制度って何?学業との両立は?おすすめの奨学会は?
この疑問に、私の目線から新聞奨学金制度について書かせて頂きます。
2001年4月~2005年3月の4年間、この奨学金制度を使って大学に通い、卒業しました。
親から「学費が払えない」と言われ大学進学を諦めていたのですが、この奨学金制度のおかげで進学の道が開けました。
私は、高校の時の先生が、新聞販売店の所長と知り合いで、そのつながりで働かせてもらって、新聞奨学度を使っていました。
一般の新聞奨学生では通えない大学だったのですが、業務内容を大学に通よえる形に変えてもらい通わせてもらっていました。
一般の新聞奨学生の目線ではないのですが、私が体験してきたこと、見てきたことをもとに書かせて頂きます。
結構前の話になるので、2021年2月に変更点はないか、私がお世話になっていた奨学会や近所の新聞販売店にも、何点か、問い合わせて聞いてみました。
最近、ブログを始め、自分を振り返っています。
大学生の私を紹介させてもらった時に、少し新聞配達の事について触れたので、
せっかくなので、ブログに残しておきたいと思い、書かせて頂きました。
私の目線から、新聞奨学金制度をまとめてみました
簡単に言うと、住み込みで、朝刊・夕刊の新聞配達をすれば、学費を払ってもらえる制度です。(学費の上限はあります)
配達以外の業務として、集金、ポスティング業務などもある場合があります。
(良い所)
・卒業までの期間、配達を続ければ返済の必要はありません。
・奨学金とは別に、毎月お給料がもらえます。
・寮費はかかりません。(光熱費はかかります)
・食事も、朝・夜、作ってくれる寮もあります。
など、学費のことや衣食住には困らずに生活できるように、一応なっています。
※いろいろあるので、最後まで読んでもらいたいです。
学費の上限、お給料、生活の様子、主な通学校、途中で辞める場合などは、各新聞社の奨学会のサイトから調べてみてください。
日経育英奨学会 産経奨学会 毎日育英会 読売育英奨学会 朝日奨学会
※地域によって問い合わせ場所が変わっている奨学会もあります。
(大変な所)
・配達で、朝3時~6時、15時~17時ぐらいの時間帯拘束されます。
・生活が不規則になります。慣れるまで大変です。
・中退で辞める場合、返済が生じる場合があります。
・寮生活なので、社員さん、先輩など様々な性格の人がいるので、人間関係がうまく作れない時があります。
など、大変な事はもっとあると思います。
「新聞奨学生 口コミ」で検索すると、いろいろ情報が出てきます。かなり過酷な状況の中、奨学生をやっていた体験などがあります。
現在も、このような状況があるか、近所の新聞販売店(日経ともう1社)に聞いてみたところ、
日経は、そのような事はないそうです。ほとんどの奨学生は、朝刊、夕刊がメインの業務だそうです。私の時と変わっていませんでした。
もう1社は、私が質問したことに対して、ちょっと曖昧な感じの答えだったので、まだ私が奨学生をやっていた時の面影は、残っていそうな雰囲気でした。
日経の方に、現在も、他社で、私が奨学生をやっていた時の様な、過酷な環境で奨学生を働かせている販売店はあるのか聞いたところ、
現在は、なくなってきているそうなのですが、まだそのような働き方をさせている販売店も、中にはあるかもしれないとのこでした。
最近は、配達員不足で、外国人の方を配達員として採用している所も多いみたいです。
あと、近所の日経新聞に行った時に、ビックリしたのが、他社の毎日、朝日の新聞が置いてあったことです。現在は、配達員不足や、新聞を直接手にして読む人が少なくなったことによる部数の低下で、新聞会社同士が協力して、自社以外の新聞も配っているそうです。
なので、当時、私がやっていた時でも、1社で10種類ぐらいはあったので、現在の配達員の方は、それ以上の種類の新聞を配っていることになります。覚えるのが大変そうですね。
新聞配達の奨学金制度を使って学業との両立はできるの?
・結論
新聞配達の奨学金制度を使って学業との両立は、朝刊・夕刊の配達だけのコースであれば可能だと思います。
同じ販売店の先輩2人(昼4年制大学)、私が4年生の時に出会った他の販売店の仲間20人ぐらい(ほとんど昼4年制大学)、私の妻も同じ販売店でやっていました(夜間2年制専門学校)、みな、朝刊・夕刊の配達と諸業務(ポスティング)などの業務で新聞奨学生をやっていました。みな、卒業しました。
・学業との両立ができる理由としては、
朝刊・夕刊の配達だけのコースであれば、少ないながらも、自由に使える時間の確保ができるからです。
集金、拡張(営業)、折り込みチラシの作成(新聞の間に挟む広告を折込み機を使い組み合わせる作業)などの業務をやらなければ、学校に行く時間は、なんとか確保できると思います。
朝刊・夕刊の配達だけでも、結構、時間の拘束はあります。
配達だけでなく、
受け持つエリアの部数の増減の管理や、
自分が休みの時に配達してもらうための☆順路帳の管理など、
受け持つエリアの配達に関する全てのことを任されるので、朝刊・夕刊の配達だけでも、配達時間外でやらなくてはいけないことが多々あります。
(☆順路帳とは、配達する順番が書かれたメモ帳です。これを見ながら、ルートを覚えました。)
なので、集金、拡張(営業)などの業務をやると、配達業務以外の時間も更に使うことになるので、学校に行く時間や睡眠時間が削られてしまします。
私の体験談ではないのですが、配達中に知り合いになった他社の奨学生Aさん、Bさんは、
奨学生Aさん
朝刊・夕刊の配達と集金をやっていました。夜間の4年制大学に通っていました。
初めのうちは、大学に通えていました。Aさんが入って半年経たない内に、Aさんのいた販売店の奨学生が何名か辞めていき、人の入れ替わりが激しくなり、Aさんも当初とは違うエリアも配達をしなくてはいけなくなりました。覚えるのにも時間がかかり、集金もある。次第に、業務に追われ、大学には通えなくなっていきました。自社内で、販売店の移動を希望し、違う販売店に移動したのですが、後日、連絡を取ったときには、辞めていました。大学も辞めていました。
奨学生Bさん
朝刊・夕刊・集金・折込みチラシの作成をやってました。夜の4年制大学に通ってました。
折込みチラシとは、朝刊に挟むチラシ広告の束のことです。折込みチラシの作成の作業は、私の働いていた販売店では、専業さん(社員さん)が、次の日の朝刊に挟む折込みチラシを前日の夕刊配達前に終わらせていました。Bさんは、その作業を夜間の大学から帰ってきた後にやっていました。Bさんのいた販売店も、Aさんと同様な状況で、入れ替わりが激しい環境でした。Bさんが、専業さんみたいなことをやっていました。大学には行ける状況ではありませんでした。また、生活に必要な毎月のお給料も、1ヵ月遅れで、最低限の生活すらできていない状況でした。のちに、Bさんは、私と同じ新聞社の奨学生となり、大学を卒業しました。
中には、集金業務などもやりながら、本当に苦労して新聞奨学生をやり抜いた方もいると思います。
毎月のお給料も、若干増えます。でも、集金業務などをやると、確実に時間は取られます。
表現の仕方は汚くなってしまうのですが、やらなくて良い事はやらず、やらなくてはいけない事に、奨学生期間は、時間を使った方が、私は価値的だと思っています。(個人の判断になります)
なのですが、
朝刊・夕刊のみのコースで毎月もらえるお給料では、生活費が足りないという方がいると思います。
私もそうでした。
私は、奨学金の上限を150万円ぐらいオーバーする大学に通っていました。卒業までに、150万円を貯めなければいけませんでした。当時の販売店の所長からは、1枚3円でポスティング業務をやって、4年間で貯めるように言われていました。月々3万円ぐらいの貯金。ポスティング枚数は、月1万枚ぐらい。
当時の私の業務内容は、朝刊・夜の集金・大学が休みの日は夕刊という内容でした。ポスティングは、できない作業ではなかったのですが、やはりかなり時間を取られました。
大学2年制から、独立行政法人日本学生支援機構の奨学金制度の(貸与型)の第二種(利子が付くタイプ)という卒業後返すタイプの毎月10万円の奨学金を受けることにしました。(ここに電話をかけると20秒毎に10円かかります。この奨学金のことは、高校でしたら担任の先生、大学でしたら学生支援課で相談に乗ってもらえると思います。)1年間さかのぼって受けることができたので、4年間で480万円の奨学金を受けました。毎月10万円も受ける必要はなかったのですが、実家も経済的に厳しく仕送りもしていたので、当時の最高額で受けていました。受けてからは、在学期間中、お金に困ることはありませんでした。自分の時間も増えました。このお金で免許も取りました。
注意
現在、この奨学金を返済しています。今のところ滞りなく支払いしています。でも、支払いは、かなり大変です。私は月々22,000円ぐらいです。42歳ぐらいまで。滞納していると、住宅ローンなどを組む時に影響がでることがあるそうです。
私は、卒業時には480万円すべて使い切りました。自分に投資したのもあり、実家の経済的に厳しい状況もあったので致し方なかったです。でも、現在、支払いは大変ですが、後悔はしていません。
振り返ると、実家への仕送りがなければ、使わずに、卒業後、生活費がキツくなった時の保険として取っておけば良かったなと思っています。一気には返さず、収入が安定するまでは保険として取っておきつつ、毎月崩しながら返済をしていけば良かったなと思っています。ご利用の際は計画的に!
一応、私はこのようなやり方で生活費を確保していました。
生活費の部分は、節約したり、私のようなやり方だったりすれば、なんとかなると思います。
長くなってしまいましたが、
配達のみの奨学金制度のコースであれば、少ないながらも、自由に使える時間は確保できるので、学業との両立は可能だと思います。
おすすめする奨学会は?
私が、おすすめする奨学会は、日経育英奨学会です。私もお世話になりました。
けっして、配達業務が楽という訳ではありません。
暑い日、寒い日、雨、雪でも配達はあります。
でも、日経新聞は、とても奨学生ファーストだと思っています。
集金も、選択しなければありません。
お給料もしっかりもらえ、ボーナスもありました。(私は)
専業さんもいい人ばかりでした。(私は)
食事、朝、夜ありました。(私は)
シャワー室ありました。洗濯機もありました。(私は)
休みも、しっかりもらえてました。(私は)
ハワイ旅行も行かせてもらいました。(私は)
などなど、
上記でもお伝えしたのですが、
現在は、昔とは違う大変さもあります。新聞の種類が増えたり、コロナ過による社会情勢などで、状況が変化することも、多くあると思います。
だからこそ、奨学生として良い環境で、苦労をした方が良いと思います。
私が、おすすめする奨学会は、日経育英奨学会です。
まとめ
募集は、4月から始まるそうです。その前に、問い合わせてみても良いと思います。
日経育英奨学会は応募も多いそうです。
もし、この奨学金制度を使って進学を考えている方がいましたら、早めにパンフレットなどの情報を集めておいた方が良いと思います。
あと、自転車でもできるとは言っていたのですが、最近は、バイクでの配達も増えているそうです。
私の近所の日経は、ほとんどバイクでした。
原付免許も取得できるならしておいた方が、良いかもしれないです。
最寄りの警察署に問い合わせれば、料金、試験場、持ち物(住民票マイナンバー記載のないもの)など、教えてくれます。
原付免許の勉強方法は、「原付免許問題」で検索すると、いろいろ出てきます。私は、本を買って、ひたすら読み返していました。検索して出てきた問題と本で、組み合わせながら勉強しても良いかも!
○×の2択形式なので、繰り返していれば、なんとなくわかってくると思います。わからないところは、警察の方に聞いた方が、早いです。私も、運転していて、わからないところは、すぐに聞いて確認します。
もう1つ。
販売店の配属先が決まったら、病院の場所は把握しておいてください。人間なので、いつ体調崩すかわからなし、調子悪いなと思ったら、すぐに行って、薬をもらって、休んだ方が、回復が早いです。
ずるずる引きずっていると、自分の身体がキツくなります。病院の場所は把握しておいてください。
健康保険証も忘れないようにしてくだい。私は、奨学生の時は親の扶養でした。健康保険証の事は、親や、奨学会、いま住んでいる地域の役所などに相談してみて下さい。
まとめ、長くなってしないましたが、以上です。
あとは、この新聞奨学生をやろうと思っていたら、早めに自分でも情報を集め、いろいろなことをイメージして、不安な部分を確認し、目標をしっかり定め、決意を固めていってもらいたいなと思います。
奨学生として良い環境で、良い苦労をして、何か1つでも社会で生きていく力を身につけていけるよう、心から祈っています。
私も頑張ります。転職続きガッツより
こんにちは、ガッツの嫁です。
私も、日経新聞で2年間奨学生をやりました。
夜間の専門学校に通っていました。
2年間という短い期間だったので、奨学生期間中は、ほぼ配達、専門、勉強という生活でした。
私には、幼い時から「空港で働く」という目標があったので、不規則な生活で、就活も大変でしたが、なんとか奨学生もやりきることができ、空港での仕事にも就くことができました。現在は、退職してガッツ嫁となってます。
私から、奨学生をやろうと思っている方へ、2つお伝えしたいことがあります。
1つは、
私は、配達中、強姦未遂にあいました。たまたま、マンションの住居人が出てきてくれたので、犯人は逃げていったのですが、怖い思いをしました。
女子学生の方は、必ず、防犯ブザーなど携帯して、自分の身を守るようにしてください。
販売店でわたされると思います。確認して下さい。
わたされなかったら、自分で買って携帯するようにして下さい。
もう1つは、
私は、高校の卒業前に、車の運転免許を取得しました。
奨学生の時は、使うことはなかったのですが、就職してから通勤で車に乗ってたので、高校の時にとっておいて良かったなと思いました。
最近は、バイクの配達も増えているとの事で、原付免許も取ろうと思っている方がいたら、1つ考えてもらいたいことがあります。
車の免許を取れば、原付バイクも乗れます。
また、卒業後、車の免許を取りに行くとなると、かなり時間もかかると思います。
私は、高校3年の1月には、専門学校も決まり、配属の販売店も決まっていたので、合宿で車の免許を取りに行きました。18歳になっていました。
私の家も経済的には厳しかったのですが、費用はカードローンを組みました。
奨学生の時に、1万円づつ返済していました。奨学生の時のお給料で、ギリギリですが、支払いはできていました。
もしよろしければ、このようなプランもあるので、ご検討してみて下さい。
優先順位を間違えないように、まずは、進学先、販売店の配属先、身の回りの支度、それから時間に余裕ができたら、検討してみて下さい。
何回も登場して、すいません。奨学生OGとして最後に一言。
新聞奨学生は、決して楽ではありませんでしたが、とても良い経験となりました。
目的、目標を明確に、身体を大切にして、頑張って下さい。
you can do it!
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